第27回埼玉県写真サロン 特選

第27回埼玉県写真サロン入賞作品

2010年

特選

2010年 写真サロン

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01.jpg「ラビリンス」 中澤 博埼玉県知事賞〔ニコン賞〕 「ラビリンス」
 中澤 博 (川越市)

 タイトルの「迷宮」に相応しい、面白い不思議な世界を発見しました。対角線となっている光線状態も良く、人物の動きが空間を埋めてバランスがとれています。色彩感覚も素晴らしく、光による立体感も表現されて、写真的にも優れた作品となっています。


02.jpg「雪のポエム」 北村 照子全日写連関東本部長賞 「雪のポエム」
 北村 照子 (川越市)

 シャッタースピードの適切な選択によって、降る雪が自然な感じで表現されている。人物の配置も良く、振り向いた親子のほのぼのとした愛情も伝わってくるようです。雪を被った屋根や、傘の色彩にも旧い町並みの雰囲気が出ていて素晴らしい。


03.jpg「儚い一生」 島田 昭一朝日新聞さいたま総局長賞 「儚い一生」
 島田 昭一 (さいたま市)

 すっきりとした見せ方で、時間の流れが上手に組まれています。細かなデテールや構成もしっかりした作品ですが、3枚目の白い花に、もう少しピントがきていたら良かった。


04.jpg「異風景」 堀之内 稔全日写連埼玉県本部長賞 「異風景」
 堀之内 稔 (越谷市)

 この場所は、本来なら廃船のはずが、廃車がひっくり返っているという違和感と、警告書を入れた告発が狙いのようです。しかし実際には、砂浜の風紋が夕陽に浮かび上がって美しく、時間的にも良いタイミングで、配色もきれいに表現された風景写真となっている。


05.jpg「願掛け」 桜井 百合子全日写連埼玉県本部委員長賞 「願掛け」
 桜井 百合子 (入間市)

 画面に隙が無く、絶好のシャッターチャンスを生かして素敵です。同じ高さの撮影位置から、やや長めのレンズの選択も良かった。周辺の光が顔に当たって明るくなっており、雪国の柔らかな感じの露出表現が優れている作品です。


06.jpg「ふれあい」 松本 裕之さいたま市長賞 「ふれあい」 
 松本 裕之 (毛呂山町)

 人物に思い切って寄ったことで、迫力が出て触れ合いの感じが出ている。少し強面の人物のキャラクターも良く、顔に掛かった赤ちゃんの小さな手が、何をされてもメロメロな感じを表現しているのも面白い。


07.jpg「ツイン」 新井 房子埼玉県議会議長賞 「ツイン」 
 新井 房子 (熊谷市)

 駐車場に止めてある車に写り込んだ影はよく見かけるが、タワーが2本写っているのはめずらしい。撮影した角度が良かったのと、今を写した話題性のある作品です。


08.jpg「春光の中で」 中村 千恵子埼玉県教育長賞 「春光の中で」 
 中村 千恵子 (所沢市)

 なにげない写真のようで、技巧を凝らしているわけではないが、登場人物のキャラクターが良かった。記念写真的ではあるが、バックの黄色い菜の花や桜のボケがきれいで、春の陽光に包まれた暖かな感じのする作品です。


09.jpg「華燭の道」  高橋 徹也さいたま市議会議長賞 「華燭の道」 
 高橋 徹也 (入間市)

 補修した道路の凹凸が、強い光に反射して波のように描かれている。高い所からの撮影で、露出もかなり切り詰めたことによって、光の波の効果を上げている。カーブする道路の先には太陽があって、バランスの良い画面構成が素晴らしい。


10.jpg「梅雨のひとやすみ」  渡辺 俊夫さいたま市教育長賞 「梅雨のひとやすみ」
 渡辺 俊夫 (さいたま市)

 赤とグリーンという補色関係が目立って、色彩に対する感覚が素敵です。前景の額あじさいの上に、遠く町並みも見えている奥行きのある画面構成は、インパクトもあり広角レンズの使い方が上手です。


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