「仲好し」 池田 一郎「仲好し」 池田 一郎 (川越市)
子供の表情は見えないが想像できるし、犬の目玉がギョロリと光って見え、舌を出した瞬間の最高のタイミングを捉えたユーモラスな作品です。
「鬼退治」 岡崎 実「鬼退治」 岡崎 実 (古河市)
絵になるような場所の発見と、そこにふさわしい登場人物を待って撮影した、努力が良い結果を生んだ作品といえる。
「刻の流れ」 内山 龍雄 「刻の流れ」 内山 龍雄 (川越市)
構成がシンプルで、広角レンズの使い方が上手い。木の影を縦位置にして、パンフォーカスに表現したのが成功している。
「街角」 齋藤 英雄「街角」 齋藤 英雄 (さいたま市)
バックの絵が、ポスターなのか本物なのか不思議な感じがするが、広告写真のようで現実的でないところが眼を引いた。
「夏の遠足」 谷森 正之「夏の遠足」 谷森 正之 (新座市)
木陰を行く子供たちの行列が、整然として過ぎていく。爽やかな夏の遠足の一瞬が捉えられた涼風が感じられる作品です。
「侵入者」 渋沢 正一「侵入者」 渋沢 正一 (行田市)
小さな蜘蛛の子を大きなカマキリが狙っているのが、ハイライトに浮かび上がっている。自然界の厳しい一面が見られるようで、ドラマが感じられる作品です。
「380才を越えて」 新堀 勝彦「380才を越えて」 新堀 勝彦 (日高市)
90才を越える仲間の笑顔も素敵で、まさに高齢化社会を代表するような作品です。後ろの小屋からは煙が上がって、周囲の生活環境が想像されるのも良かった。
「寒水行」 小松崎 武美「寒水行」 小松崎 武美 (北本市)
男たちが水を被った一瞬を、高速シャッターで止めて表現したのが成功している。頭の先から寒さが伝わってくるようです。
「家路を急ぐ」 高橋 洋司「家路を急ぐ」 高橋 洋司 (上尾市)
セピア調でノスタルチックな表現が、現実の風景とは思えないようで良かった。コントラストを上げないで、フラットに仕上げたのも、撮影意図を明確に表わしている。
「浮遊」 小島 文夫「浮遊」 小島 文夫 (伊奈町)
子供の表情が良く、いっぱいに広げた手にも力強さが感じられる。ボールの下の波立っている所にも、動きが上手く表現されている。
「新緑に映えて」 藤川 虎男「新緑に映えて」 藤川 虎男 (川越市)
柔らかな光の諧調が全体を包んで、北海道らしい雰囲気が伝わってくる。ややテブレしているのが惜しかった。
「舞」 福田 かつ子「舞」 福田 かつ子 (上尾市)
デジタルになってから、自分のイメージを合成しようとする、新しい試みが出ているのは良かった。左側の狐はいらなかったのではないだろうか。
「朝霧」 村山 貢「朝霧」 村山 貢 (さいたま市)
朝霧というより朝の光と色調が良く、定番の風景だがモノトーンの感じが、日本の原風景を演出している。
「挑む」 村野 隆冶「挑む」 村野 隆冶 (入間市)
山肌の陰影もはっきりと出て、かなり大きめのレンズで富士山を狙っているが、タイミングよくパラグライダーを捉えて成功している。
「修行僧」 吉田 和夫「修行僧」 吉田 和夫 (松伏町)
修行僧というと暗いイメージがするが、全体に明るく厳しさが感じられないのが惜しい。左2枚の写真は良かったが、3枚目は合掌している修行僧を中心に構成したかった。
「これからの二人は」 岡安 宏典「これからの二人は」 岡安 宏典 (春日部市)
思わせぶりなタイトルだが、遠景に街の灯もいれた構成は良かった。ノイズや画像処理に荒さが目立っているのが惜しかった。
「夜の小江戸の雪化粧」 水村 八郎「夜の小江戸の雪化粧」 水村 八郎 (川越市)
雪の白さが目立つが、ストロボによる表現は結果的には良かった。画面構成もしっかりしていて、小江戸の雰囲気を伝えている。
「興味しんしん」 横谷 廣夫「興味しんしん」 横谷 廣夫 (上尾市)
大道芸人と一人の子供という組み合わせが面白い。子供の真剣な眼差しが大道芸人に向けられて、明るい公園の中を静かに時が流れていくようです。
「変わらぬ日々」 山下 智子「変わらぬ日々」 山下 智子 (川口市)
タバコの煙が流れて、ゆったりとした時間の移ろいが感じられる。貧しい暮らしの中を、変わらない日々が過ぎていく様子を、3枚の組で表現して成功している。
「気掛かり」 内山 妙子「気掛かり」 内山 妙子 (川越市)
明るい廊下の奥に、猫の光った目や耳だけを入れた何気ない作品だが、家の中でも充分作品になるという発想も良かった。
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