撮影会フォトコンテスト(2022年)

「東武動物公園」 撮影会

| HOME | 撮影会フォトコンテスト |

撮影会フォトコンテスト

  • 撮影会開催日 2022年10月30日(日)
  • 撮影会会場   「東武動物公園」 撮影会
  • 審査員 全日本写真連盟 関東本部委員長 江連 康晴

関東本部委員長 江連 康晴

【総評】
 埼玉県本部主催による動物撮影会。コロナ禍で中止になっていた撮影会が久しぶりに行われその審査をさせていただきました。動物を撮るにあたっては動物の習性を知識としてとらえておくことがイメージを膨らせてくれます。そしてじっくりと観察をしてタイミングよくシャッターを切るといいですね。皆さんが狙いをつけて撮っているのが作品からうかがえました。イルミネーションがともる時間まで遅く頑張った会員もおられたようでした。審査に当たっては、感動した部分をどう表現するのかとった作品作りに焦点を当てさせていただきました。最優秀賞には、戸津井直次郎さんの「異常接近」を選びました。緊迫感あふれる中でどうなったのか、といった余韻を残す作品でした。これからも写真の楽しみを享受していただき、感動ある作品を期待しております。


(画像をクリックすると拡大されます)

最優秀賞


「異常接近」戸津井直次郎

 カラフルで派手な顔をしたマンドリルが子供の着ている上着に自分の顔と同じような色彩に興奮したのか牙をむき威嚇している様子。子供が振り向いて驚くでもなく対峙しています。この後どうなったのか気になりますね。ガラス越しではありますが緊迫感を感じてしまいました。


優秀賞


「爆睡」一瀬邦子

 ライオンが気持ちよさそうに日向で爆睡している様子。その下ではピースサインをしてポージングしての記念写真撮りをしています。自然界では考えられないことですが、動物園ならではの一コマといったところでしょうか。この対比が面白い。


朝日新聞社賞


「白いジエットコースター」大澤秋良

 上下にシンメトリックに映し出されたジェットコースタ。薄暗闇に浮かび上がる無機質な鉄パイプの曲線が印象的に目に飛び込んできます。二分割構図で実像、虚像のデザイン的美しさを醸し出されています。モノクロにしたことで功を奏しています。


全日本写真連盟賞


「ヴワ~~」稲葉 修

 大人の人が童心に帰って楽しんでいる様子が伝わってきます。流し撮りでなくその瞬間をカメラに収めました。「ヴワ~~」と声を出した時にマスクがはずれているのも現在のコロナ禍といった時代背景としての記録写真にもなっています。


朝日新聞社さいたま総局長賞


「アイコンタクト」廿日岩圭子

 水族館などではよく見られる光景ですが、よく観察をしていて上手いタイミングでとっているのがわかります。ペンギンの目と子供の目が見つめ合う瞬間をものの見事にとらえました。ペンギンの後ろ足でけった波しぶきも画面の中で動きある効果を発揮しています。


全日写連埼玉県本部委員長賞


「尻合いの仲」中條義男

 シマウマの縞模様をうまく重ね合わせて縞模様を強調して魅せています。シンメトリック的にも見え背景も黒くつぶしたことで、より目立たせて動きも醸し出されているような素敵な作品になりました。


撮影会賞



「睨む」  籠宮政江



「空高し」  田林 勲



「ランディング」  松澤廣和



「想いを乗せて」  藤平勝義



「秋ざくら」  土屋弘美