第35回「私がみつけた埼玉の自然」フォトコンテスト
審査員: 山口 百希(全日本写真連盟関東本部委員)
応募者数: 367名(会員: 241名、一般: 126名)
作品数: 848点(会員: 621点、一般: 227点)
特選
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「静寂」 須田一雄
3つの麦ロールが手前から奥まで具合よく並んだ先に、昇ったばかりの太陽が顔を出していて、画面に奥行きがあります。露出が的確で、早朝の清浄な空気感がよく伝わってきます。ほんのり茜色に染まった空も美しいです。
「とても座れません」 宮岡俊一
ベンチの座面や背もたれの間からヒガンバナが顔を出していて、これではとても座れませんね。絞り開放で撮ったので、斜めに写ったベンチの前後がボケて、立体感が出ました。赤と白、緑の茎、背景の黒のコントラストがすばらしいです。
「仲好し」 原口孝夫
この年に生まれた2羽のアオバズクの兄弟が、仲良く首を90度に傾けた瞬間を、タイミングよくとらえました。秒間6コマで連写しても、首の角度が揃ったのはこの1コマだけだったということです。見る人を笑顔にさせる作品です。
「薄明に咲く」 齋藤昭雄
雨上がりの明け方、ハスの葉に溜まった水滴が街灯に照らされて、ほんの一時だけ青色に輝いたということです。タイミングを逃さず、見事に写しとりました。露出も的確で、宝石のように見える水滴の質感もよく表現されています。