審査員　金井　三喜雄、　朝日　教之　（敬称略）


応募者数：　 451名、作品数：　935点でした。

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「貴女に愛を」　片岡多美子

　とても愛くるしいリスの姿に思わず引きこまれるようなインパクトのある印象深い作品です。まるで人間の手のように前脚でまっすぐ伸びた茎をつかむ様子には「キミ、何やってんの？」と話しかけたくなるよう雰囲気があり、親しみが広がってきます。

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「大樹に戯れて」　高塚光美

　大きなイチョウの木の間に入り込んでいく子どもたちの好奇心が伝わってくるほほ笑ましい作品です。子どもたちとの対比の中で、木の大きさがよく表現され、自分たちの身近な場所での自然の姿に親しんでいく子どもの無邪気さがうまく表現されています。

「舞う」　稲村　弭

　青色のアジサイの花が咲き乱れる杉木立の中に淡い光を受けた葉が１枚、「私はここにいるのよ」とばかりその存在を訴える様子がとてもけなげに見える作品です。霧が立ちこめる林の空気感が静寂な雰囲気を伝えて、味わい深い趣があります。

「秋一景」　宮岡俊一

　紅葉したコキアをバックに記念写真を撮る家族連れ。こんもりしたかわいい樹形の群落の中に、３人だけを配置したことが成功しています。赤からオレンジ色へと変化するグラデーションが美しく、別世界にいるようです。

「雨あがる」　赤沼　弘

　夕暮れ時に水田の上を飛ぶサギ２羽。見上げると空には満月。雨あがりで水田にたっぷりと水が入っていたため、月が美しく反射しています。もやが少しかかっていたことも味方しました。水墨画のような趣のある作品です。

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「華の精たち」　川畑秀也

　ナンテンの木に大きな朝露。それらに花が映りこんで面白い景色を作り出しています。これほど見事な朝露を見たことがありません。背景の緑と花の黄色がバランス良く配置されています。接写レンズで約２０センチまで近づいて撮影。

「三兄弟」　戸田利一

　猛きん類の幼鳥です。木立の中で真っ白な羽の３羽が鮮やかに浮かび上がっています。住宅地の公園の木に営巣したので、毎日通って見守り続けました。驚かせないよう、離れた場所から高倍率の望遠レンズで撮影したとのこと。カラスにもやられず、３羽は無事巣立っていったそうです。

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